ウェットインウェット技法とは?
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ウェット・イン・ウェット技法とは?
水彩画を描く時の技法の一つにウェット・イン・ウェット技法というものがあります。直訳の場合「ウェットの状態にウェットを置く」という意味になりますが、これは紙が濡れている状態の時に絵の具を塗る技法のことです。
例えば赤い色水を紙に塗った直後に黄色い色水を置くことで、二つの色が水を媒介して自然と混ざり合います。人工的に色付けした場合とは違い、水任せの色合いになるため、独特の趣が楽しめます。
この技法は、20世紀中旬にアメリカの画家が考案したとされているものの、中世からすでにその基礎は存在していました。また日本でも同じような用法は見られ、たらし込みや破墨と呼ばれています。
組み合わせる絵の具やその量、濡れ具合によって異なる結果が得られるこの技法は、水彩画をマスターする上で必修技法の一つと言えます。
ウェット・イン・ウェット技法の使い方
ウェット・イン・ウェット技法の具体的なやり方について見てみましょう。まずモチーフを「ウォッシュ」します。ウォッシュとは多めの水で水彩紙に塗りつける事です。
ウォッシュし十分濡れた状態のままのモチーフに別の色の絵具を置いていきます。この時に上から覆う様に塗りたくるのではなく、軽いタッチで絵の具を置くイメージで塗るようにしていきましょう。
例えば黄色みがかったリンゴを描く場合、まず黄色の絵の具を多めの水で溶かしてリンゴを描きます。黄色絵の具で濡れた状態の所に赤い絵の具を置きます。色が水の広がりで拡散していくのを楽しめるでしょう。
少しアレンジをして紙を傾けて一定方向に色水を流れさせるという方法もあります。ある程度計算してウェット・イン・ウェットを使うことも可能とはいえ、水の動きに任せてその瞬間だけの色合いを楽しむのも一興です。
ウェット・オン・ドライ技法とは?
ウェット・イン・ウェット技法と似た技法に「ウェット・オン・ドライ」というものがあります。ただしこちらの場合はウォッシュした後に乾いてから描き始める点が異なっています。
すでに乾いた絵の具の上に重ね塗りをして透明感を演出する技法です。この技法のポイントは、柔らかい筆で軽く塗り重ねることです。下の絵の具を溶かしてしまわない程度の弱さと素早さで描く事が大事です。
そのため、ドライヤーを使いつつ描いていくと効率的です。ただしこの方法では、後から塗った色が変に目立ち過ぎる事があります。そのため、最後に多めの水で後塗りした色の輪郭をぼかすイメージで筆を入れることで、周りと融合していきます。
ウェット・イン・ウェット技法もウェット・オン・ドライ技法も水彩画では基本技法です。

