水彩画での筆の持ち方・使い方
目次
筆の持ち方は重要
水彩画の基本道具の一つである筆には様々な種類があります。筆には材質による違いがあり、高級な筆は数千円もします。「水彩画に慣れるにつれて筆も良いものを使いたくなる」という方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし質の他にも、筆に関して意識すべき点があります。それは持ち方や使い方です。これらのノウハウを考えずに自己流で描いてしまうと、効率的に水彩画技法を扱えない恐れがあります。
お箸や鉛筆にも持ち方があるように、筆にも持ち方があります。基本的には鉛筆を握る時と同じように、筆の上側を親指と人差し指で抑え、下側を3指で支えるように持ちます。
筆の一番太い所を持つイメージでいると良いでしょう。細かい描画をしたい場合は、筆の先に指を近づけると安定性が増します。
筆の使い方
筆を使う時は角度を大切にしましょう。筆を紙に置く角度によって絵の具の跡は変わります。45度くらいに立てて描くようにすると筆の根元の水分がしっかり出るため、ムラが少ない均一の塗加減になります。
しかし筆を完全に寝かせて紙に置く場合は、最初は水分がしっかり出るものの段々と薄れてきます。どちらが悪いというわけではなく、それぞれの筆跡に味があります。
角度と水分の出方を意識して筆を動かす事で、着色の妙を味わえるようになるでしょう。また筆は根元まで力を入れて紙に押しつける必要はありません。この場合筆の傷みが早くなってしまう恐れがあります。
筆は3本以上を使い回す事がポイントです。同じように見える色でも微妙な違いがあるものです。その違いを演出するためには絵の具のニュアンスを複数用意しますが、1本の筆ではなく複数の筆を使うことで、洗う手間がはぶけるメリットがます。
ウェット・イン・ウェット技法の場合、乾く前に素早く色付けするため、複数の筆を同時に使う事が重要です。
筆の手入れの仕方
安い筆の場合はまだしも、ある程度値の張る筆は大切にメンテナンスをして、長持ちさせる必要があります。水彩画の筆を洗う際は水洗いだけで十分です。石鹸を使用する方もいらっしゃるかもしれませんが、材質が動物の毛の場合は繊細なため、水だけの方が賢明です。
洗うためのバケツや容器の水はこまめに変えて、完全に絵の具色が出なくなるまで丁寧に洗いましょう。ポイントとしては布で水気を切るようにして絵の具をこすり取ることです。
これで洗いがスムーズになります。洗った後は風通しの良い場所で乾かします。毛先をきれいにそろえる事も忘れないようにしましょう。濡れたままにしておくと筆はダメになります。
「洗った後に購入時のキャップをつけてそのまま」という事はないように注意してください。

