水彩画に必要な水張りの方法
目次
水張りとは?
水彩画を描く時は「水張り」というプロセスが重要になります。水張りとは簡単に説明すると、水彩紙に水を含ませる事です。紙を濡らすと言うと、よりしっかりとイメージが湧くのではないでしょうか。
「普通の印刷紙が雨などに濡れてしまって、乾いた時にシワが出来た」という経験をした事がある方は、多くいらっしゃるでしょう。紙は「濡れると伸びて、乾くと縮む」という性質があります。
この伸び縮みが繰り返されることで、表面にシワや波が出来てしまいます。良いデザインの絵が描けたとしても、表面がみっともない状態になってしまっては意味がありません。これを防ぐアイデアが水張りです。
先に紙に水を含ませて伸ばした状態にし、そのまま板に張り付けることで波打ちを防ぎます。全く伸びなくなるわけではないものの、描いている際に水に濡れてもダメージが最小限に抑えられます。
水張りの方法は?
水張りの準備として、霧吹きと刷毛を用意しておきます。まず、張りつけるパネルをしっかり掃除して、綺麗にします。その後紙をまっすぐに伸ばした状態にします。
紙の大きさは、実際に絵を描く部分よりも余白を多めに取るようにしてください。次に霧吹きで全体をまんべんなく濡らします。びしょびしょに塗るのではなく、全体に水気が行き渡るようにしてください。
それを刷毛を使ってなじませていきます。紙がどんな状態になっているかを角度を変えてよく観察しつつ、霧吹きで水をかけます。全体がよく濡れた感じになっているのを観察したら、5分ほど放置します。
紙が伸びたのを確認して必要な大きさにカットします。紙の端が特に乾きやすいため、必要に応じて霧吹きを再度使いつつ慎重に切ってください。
パネルを裏返して紙の上に置きます。そして紙が上に来るようにひっくり返します。ローラーを使って空気を押し出しつつ、パネルになじませるようにします。最後に表面がぴんとなるように軽く引っ張りつつ、パネルの側面に紙を固定します。
タッカーを使うと綺麗に張れて、便利です(四隅は横に折りたたみます)。側面をテープで留めて、完成です(水張りテープ)。
水張りのコツ
最初は慣れない事もあると思いますが、水張りはコツと慣れとで、次第に上手に出来るようになります。水張りのコツをいくつかご紹介します。
水張りテープを張る際は、刷毛を使って濡らします。水張りテープは切手のように濡れることで、粘着力が生まれます。
しかし水でぬらし過ぎると逆にヌルヌルし過ぎて紙の固定の役割を果たしにくくなるため、刷毛は容器の角でしっかり水切りしてから使いましょう。
紙をパネルに張りつける時は、中に空気が入ってしまわないように注意してください。最初にパネルを上から押し付ける際は、どちらかの端から徐々に置きましょう。真上からがさつに置いてしまうと、空気の侵入を招いてしまいます。
また水張り全体の過程で言えることとして、濡れた紙は柔らかく繊細なため、優しく取り扱うようにしてください。

